戯言

自社サービスを開発、運営している会社でスクラムマスターをやっている人の戯言です。

第34回すくすくスクラム ~スクラム・ロールプレイング~に参加しました #suc3rum

参加レポートというほどのものではないです。

開催概要

http://kokucheese.com/event/index/56300/

最大14名という狭き門に滑りこむことができました。すくすくスクラム初参加です。

今回は海外からSergeyさんがゲスト参加ということもあり、無料にも関わらず 10:00~20:00までという

濃いい内容でした。

f:id:harakachi_m:20121013132406j:plain

注意事項

はじめにebackyさんから今回勉強会を通じたお約束事 Working Agreement が登場します

f:id:harakachi_m:20121013132358j:plain

  • 失敗は最高の宝
  • くだらない質問はない
  • 学習は自己責任
  • 楽しむ(Have a fun)
  • あるものは使う 利用する
  • ノートPC,携帯電話はNG。

土曜日の開催、プライベート時間なので「学習は自己責任」という言葉は特に強く印象に残りました。

また、今回のワークショップにもたくさんのワナをしかけて失敗させるつもりですとのお言葉も。失敗なくして学習することはできない。

進行方向

スクラムの勉強会は、当然進行もスクラムっぽく進んでいきます。

アジェンダが用意され

f:id:harakachi_m:20121013132322j:plain

完了したタスクがDoneにシフトしていきます

f:id:harakachi_m:20121013132336j:plain

当然のようにバーンダウンチャートも完備

f:id:harakachi_m:20121013132343j:plain

今後の予定は何なのか、現在の進行状況は順調なのか等は通常ファシリテーターや運営側にしか見えないものですが 参加者にもオープンになっていることで参加者側にも安心感が生まれます。 この進行方向は、是非どこかで自分も活用したいなと思いました。

ワーク内容について

詳細はネタバレをたくさん含むことになるので割愛しますが、テーマは街作り。

1つのグループの中でプロダクトオーナー、スクラムマスター、チームの役割を演じながら

どんな街を作るのかを考え、その後に短い間隔で「スプリント計画」、「スプリント」、「レビュー」、「振り返り」を行いながら

レゴで街作りをしていきます。

結果、我々チームの最終結果は下のようになりました。

f:id:harakachi_m:20121013184314j:plain

学んだこと

今回は街づくりというテーマで、実際に街を作っていくという作業を行いましたが

  • 協働することの大切さ、難しさ
  • ビジョンを明確にするためのポイント

といったことも当然ながら、なんといっても「ユーザの声を聞く」という当たり前の行動が、実はなかなか出来ないということを痛感しました。

作業に追われると、自分たちの作りたい物ばかりを考えてしまい、実際に利用してくれるユーザの声は時に邪魔に思えてしまう時もあります。

たとえ1スプリントの結果に見える成果が無かったとしても、ユーザの声に耳を傾ける時間を作るほうが重要な時もあります。ユーザの望んでいない物を急いで作ったところで、それはゴミである確率が高いためです。

そしてユーザの声はダイレクトに自分の耳で聞くということが重要です。誰かが集めてきた意見は、集めた人のフィルターを通した偽物になってしまうこともあるからです。

いざユーザの声を聞いてみよう。と思ったとしても「誰に聞いていいのかわからない」といった状況が訪れる場合があります。そもそも誰向けに提供しようとしているのかが定まっていないということであり、とても危険な兆候であることに気付かされました。

こうして並べてみても当たり前すぎる話なのですが、この当たり前を実行することがとても重要であると再認識できました。

まとめ

すくすくスクラムは初めての参加でしたが、初参加者でも気軽に参加できる雰囲気があり、楽しく学ぶことが出来ました。

過去の資料を見ても楽しそうな回が多いので、またどこかで参加させていただきたいと思います。

運営の皆様、参加者の皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。