戯言

自社サービスを開発、運営している会社でスクラムマスターをやっている人の戯言です。

スクラムにおけるニワトリとブタの話を使い分ける

『ニワトリとブタがいた。ニワトリは「さあ、レストランでもやろうよ」と言った。ブタはよく考えてから「レストランの名前は何にしようか」と言った。ニワトリ は考えた。「ハム-エッグさ。」ブタは言った。「僕は止めておくよ。君は産むだけだけど、僕は切り刻まれるんだよ」』

(書籍「アジャイルソフトウェア開発スクラム」より)

 

この有名(?)な話を社内でもする時がよくあって、スクラム導入時の説明の一部だったりするわけなのですが

その時のリアクションで「結局、何を伝えたいのですか?」と聞かれることがよくある。

 

伝えたいのは責任と権限の話。

ただし、この話を聞く人の立場によっては、話のオチを使い分ける必要があると感じる。

 

スクラムチームにとってニワトリとなる人に話す場合は

•ニワトリはまだお店OPENを検討中という状況である

•ニワトリはブタから意見を吸い上げている

•ブタは拒否権の行使が可能

といった形で整理し、ニワトリは豚の尊厳を守っているし、豚の領土を侵さないようにしましょうね。といった話に持っていく。


この話がスクラムチームに対してであれば、少し違う文書に変えて

「ニワトリがブタに黙ってハムエッグ屋をOPENしてしまいました」

といった物語にしてしまう。

「良くない事ですよね」「勝手に身を削られると痛いですよね」といった方向に持っていく。

 

ただ、どちらにしてもアメリカンジョークなテイストが強いので

一発で100%理解ということは難しいですね。